■活動報告
●第19回世界網膜色素変性症台北大会に参加して
佐藤 好幸
今年の三重県網膜色素変性症協会では、例年の行事のほかに7月の第19回世界網膜色素変性症協会台北大会への三重県ツアー団としての参加、9月の鳥羽市での「世界網膜の日イン三重」の主管団体としての準備とあわせて、10月2日の伊勢市での「日本網絡脈膜フォーラム」への参加と重要行事が目白押しです。
台北大会参加ツアー団の編成については、三重県協会創立20周年記念旅行として半年ほど前からいろいろと準備にあたりました。参加者25名で、7月8日から11日までの3泊4日の日程で中部国際空港から台湾桃園空港への出発です。7月8日は台風第1号が台湾に上陸しているとのことで旅行ができるのかとハラハラドキドキとさせられました。5時間遅れの10時すぎに飛び立ち、4時間ほどの飛行の後、9日の未明着陸でホテルでの就寝は4時ごろでした。翌朝は6時頃の起床で、少し頭痛を感じました。しかし朝食のころにはすっかり忘れていました。
9日は、大会参加組と市内観光組に別れ、役員ら7名は、タクシーに分乗し、国際コンベンションホールへ向かいました。午前中の全体会は、日本語の同時通訳を受信機で聞くこともできました。訥々とした通訳でしたが、それなりに分かるところもありました。午後は分科会で日本人発表者のところへ参加しましたが、通訳がなくて座っているだけで終わってしまいました。
午後6時半からは、ガラパーティーへの参加です。10人ほどのテーブルが50個ほど並んでいるとのことでした。次々に出てくるおいしい台湾料理をいただきながら、地元歌手や演奏家により時間を忘れるほどの楽しいひと時をすごしました。日本の参加者が何人か テーブルを訪ねてくれ、珍しい人にお会いすることもできました。また日本だけが参加国として 前川ひろみさんとみんなで「ねがい」や「上を向いて歩こう」また「ふるさと」を合唱しました。三重県の小川正次さんも鼻笛で伴奏に参加され、一層思いで深いパーティーとなりました。
10日は市内観光です。朝食の後、バスで蒋介石の中正記念堂や龍山寺の見学し、午後はパイナップルケーキ作りや買い物を楽しみました。夕食のあとは、足裏マッサージなどに出向く元気な人もありました。最終日の11日は、朝食の後は空港へ向かい12時ごろ空港をたち、午後3時半ごろには中部国際空港へ到着しました。その後は流れ解散で、船で帰る人、電車の人、迎えの自動車でそれぞれの家路をとりました。
わたしは弱視の時に、内外の旅行にもでかけていたためか、目が悪くなってからはあまり旅行する気にはなりませんでした。しかし、車椅子で参加の女性から、お父さんが旅行に参加していただくためにも旅行には参加するようにしているというようなお話をお聞きしました。お二人のやさしい思いやりに感心してしまいました。また、飛行機やバスに乗り、みんなと行動をともにし、ホテルやレストランではお酒とおいしい料理を前にしながら仲間とともに楽しいひと時を過ごすこともできました。
不自由なこともいろいろとありますが、それ以上の喜びも沢山あるようです。今後は都合さえつけば できるだけ いろいろな旅行にも参加したいものだと思いました。ほぼ晴天にめぐまれ 全員無事に帰国できました。
企画いただいたかた 幹事役をつとめていただいたかた、またご参加のみなさまありがとうございました。